tac-t!s個展"My Funeral Rehearsal"を振り返る

↑撮影:KUHLEくん

まさか自分でもこんなことをするとは予想してなかったのですが!先日4月6日から一週間、西千葉呼吸にてtac-t!sの初個展を開催させて頂きました。ご来場してくださった皆様、本当にありがとうございます。西千葉なんて西の端っこにまで訪れてくださってマジ申し訳ない...

 

個展タイトルにもなっている「My Funeral Rehearsal」は、Virgin Babylon系統が好きな方にはニヤッとして頂けるものでしょう。元ネタはぼくが心底愛してやまないアーティスト、matryoshkaのアルバム「zatracenie」の収録曲のひとつであり、葬送のBGMにジャストマッチな楽曲です(個人的に)。今回の個展はこの曲をコンセプトに企画、設営を行いました。候補にはworld's end girlfriendの「SEVEN IDIOTS」や大嶋啓之さんの「パーフェクトヴァニティ」など複数あったのですが、ぼくのこれまでの活動を振り返るという点や、もう二度とこんなことはできないのではないか、ぼくの葬式はこんくらいド派手にやってほしいといういろいろネガティブ面もいろいろミックスした結果こうなりました。ほんとmatryoshka最高。

 

展示内容は多くの方がtwitterにあげてくださってるように、ぼくが担当したCD、ネットリリース音源、フライヤー、ファンイラスト、その他いろいろをごたごたと壁に貼り付け机に設置しここがおれの城だ!とキャッキャとはしゃぐ感じのものです。リアルにははしゃいでません。ニンマリしてました。あまりに急いでかき集めたせいか、MUSACのCDに何故かオレウサの1stアルバムのディスクが入ってたり、Lost my Proustのシングルにガルネリの限定ライブCDが入ってたりと謎の展開もありましたが、(表面上は)ぼくが担当したものは全て展示できたので満足です。

今回のメインビジュアルである黄色いアルテマセルフコラージュキングダム(仮)は、ある意味一番ぼくらしいものになったのではないかな、と考えております。これまでも自分の過去の絵や撮ってきた写真をバッキバキに砕いてエフェクトをかけまくって他の絵に転用するという手法を多々使用しており、そのやり方もだいぶ板についた頃合いでもあったので。真ん中のニヒルな顔を満遍なくかましているのは、過去に連載していた4コマ、畳色さんとのコラボ動画である音々楽々のススメにも登場する「レイリンデル」、ある意味ぼくの分身みたいなやつです。いつもお世話になってます。様々な意味で。

 

今回よく聞かれたのが「いつから絵を描き始めたか」ということです。これまでもずっとアナログでらくがきはしていたのですが、大学1年の後半にていよいよデジタルで描き始め、ペンタブと仲良くなり、SAIを仲間に引き入れてからはがらりと変わりました。今の絵柄になったきっかけとしては、2010年秋M3でDJ TECHNORCHさんのCDのジャケットを買った際、そのジャケット担当していたTOKIYAさんの絵に衝撃を受けたこと、pixivで適当に巡回していた時偶然出会ったJNTHEDさんの絵にド惚れしたこと、その流れで出会ったあさぎりさんのメカメカしくも不思議なタッチの絵に(そのクオリティの高さに)愕然としたこと。この3つが大きかったです。そこにNC帝國のデザインパワーとスカルガールズの絵のタッチ+αを足すと今のぼくになります。この5年間で、地元福島にいた頃よりとてつもなく多くのものと出会い、たくさんの人のお世話になり、様々な場所に行き、経験し、挙句自分でも予想をはるかに超えたところまで来てしまいました。過去の自分にドヤ顔できそうです。とはいえまだまだ未熟の身、今後も技術の向上を目指すのと同時にもっと視野を広げ、自分の中にはなかった要素をガンガン吸収していこうと思います。

 

最後に個展開催におきまして、会場をお貸ししてくださいました呼吸さん、ぼくを同人音楽の道に引き入れてくれたぎゃぷいちさん、同じHATEメンバーとしてサポートしてくれたKUHLEくん、デザイン道を叩き込み、様々な作品でサポートしてくださったじゃすさん、ネットレーベルで活躍するきっかけを与えてくださったOthermoonさん、夢の外部バンド活動の機会をくれたLost my Proustメンバーのみんな、雑用ばっか押し付けてしまったけど嫌な顔ひとつもせずこなしてくれた弟ZYESくん、遠いところから個展に駆けつけてくださった皆様、いつもぼくの絵を見てくださってる皆様、あと熊野、本当にありがとうございました。

 

 

ひとまずぼくの"第一段階"は終了しました。これからどうなるかは、うーん、社会情勢とか艦これの今後次第かな...